冬の暦

ここでは現代二十四節気・七十二候の名称を記載しています。七十二候の名称を調べてみると様々なものがあることが分かります。古くは中国から伝来し、日本の風土とはズレがあったために当時はあまり認知されなかったとか。そこで日本の風土に沿った名称が改めて付けられたそうですが、それは1種類だけというわけにはいかなかったようです。南北に長い日本なので、いまでは様々な地域独特の呼び名があったことが分かっているそうです。探してみるととても奥が深くその土地の自然や天候をより感じられそうで興味深いですね。1つの決まりごととせず臨機応変で、言い回しに融通がきくところも、なんだか優しさを感じられます。

読み方:

二十四節気の名称(ふりがな)|三候|七十二候のナンバリング| 七十二候の名称(ふりがな)

 

立冬(りっとう)|初候|55候| 山茶始めて開く(つばき、はじめてひらく)

11月7日-11日 頃


山茶花(さざんか)と書いてつばきと読む。山茶花の花が椿によく似ていたためにつばきと読ませているようです。正直なところ、山茶花と椿と茶ノ木が私にとっては混同していてコンガラガってます…。
この頃からこれらの花が咲き始めるということでもありますね。


 

 

立冬(りっとう)|次候|56候| 地始めて凍る(ち、はじめてこおる)

11月12日-16日 頃


 


 

 

立冬(りっとう)|末候|57候| 金盞香(きんせんか、さく)

11月17日-21日 頃


金盞とは水仙(すいせん)の花のこと。この頃に水仙が香ばしく咲く姿を言うのでしょう。
この場合の「きんせんか」は、マリーゴールドとも呼ばれる「金盞花(キンセンカ)」とは別物です。


 

 

小雪(しょうせつ)|初候|58候| 虹蔵れて見ず(にじ、かくれてみえず)

11月22日-26日 頃


空に陽気もなくなり、虹も見かけなくなる。
なんだか、キラキラ感が一気に失われる様子が一番よく伝わってくる名称かなと思います。残念感が漂います…。


 

 

小雪(しょうせつ)|次候|59候| 朔風葉を払う(きたかぜ、このはをはらう)

11月27日-12月1日 頃


 


 

 

小雪(しょうせつ)|末候|60候| 橘始めて黄ばむ(たちばな、はじめてきばむ)

12月2日-6日 頃


橘とは古くから日本に自生していた常緑の木で、食用の柑橘類の古称。
タチバナ(橘、学名:Citrus tachibana)は、ミカン科ミカン属常緑小高木柑橘類の一種である。別名はヤマトタチバナニッポンタチバナ。(Wikipediaより)」
関東の住宅街では庭先に柑橘類の木をよく見かけましたが、気付いてみれば信州では少ないような気がします。気候のせいでしょうね。リンゴはよく見かけますが(笑)。


 

 

大雪(たいせつ)|初候|61候| 閉塞冬と成る(そらさむく、ふゆとなる)

12月7日-11日 頃


 

 

大雪(たいせつ)|次候|62候| 熊穴に蟄る(くま、あなにこもる)

12月12日-15日 頃


熊さんもいよいよ冬眠の時期ですね。中国では熊ではなく虎を使った名称だそうです。お国柄ですね。


 

 

大雪(たいせつ)|末候|63候| 鮭の魚群る(さけのうお、むらがる)

12月16日-20日 頃


鮭が群れをなして川を遡上していく様子。


 

 

冬至(とうじ)|初候|64候| 乃東生ず(なつかれくさ、しょうず)

12月21日-25日 頃


乃東(だいとう)=夏枯草(かこそう・なつかれくさ)の古名。
草木が枯れているこの時期に夏枯草だけが緑の芽を出しはじめる時。


 

 

冬至(とうじ)|次候|65候| 麋角解る(さわしかのつの、おつる)

12月26日-30日 頃


麋=大鹿のこと。
シカの角は毎年生え変わります。


 

 

冬至(とうじ)|末候|66候| 雪わたりて麦出る(ゆきわたりて、むぎのびる)

12月31日-1月4日 頃


雪に覆われているこの時期。その雪の下では麦の芽が伸び始めている様子のこと。
昨年初めて麦を育ててみた私の夫。そのおかげで私も初めて知りましたが、麦の実は初夏の5〜6月頃に収穫できます。その季節の流れで「麦わら帽子」の作成も夏に間に合うということですね。その麦の芽がこんな真冬から出てくるなんて、麦の力強さを感じます。


 

 

小寒(しょうかん)|初候|67候| 芹乃ち栄う(せり、すなわちさかう)

1月5日-9日 頃


空気が冷えて澄み渡る時期。芹がよく生育する様子。
芹は1月7日には七草粥に入れる一つです。「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」


 

 

小寒(しょうかん)|次候|68候| 水泉あたたくを含む(しみず、あたたかをふくむ)

1月10日-14日 頃


地中では凍った泉が動き始める時期。水があたたかくなるわけではないけれど、地中深くでは湧き出る泉が動き始めているのですね。


 

 

小寒(しょうかん)|末候|69候| 雉始めて鳴く(きじ、はじめてなく)

1月15日-19日 頃


 


 

 

大寒(だいかん)|初候|70候| 欵冬華く(ふきのはなさく)

1月20日-24日 頃


欵冬=ふき フキノトウ(蕗のとう)が咲き始めるころ。まだまだ冬だと思っているこの時期ですが、自然はどんどんと先に進んでいます。蕗のとうの黄緑色を目にすると、春が来ていることにはたと気付かされます。


 

 

大寒(だいかん)|次候|71候| 水沢腹堅(さわみず、こおりつめる)

1月25日-29日 頃


沢の水が厚く凍るころ。地中では自然が春に向けて動いてはいるものの、外気はまだまだ寒さの盛りですね。


 

 

大寒(だいかん)|末候|72候| 鶏始めて乳(にわとり、はじめてとやにつく)

1月30日-2月3日 頃


鶏が卵を産み始めるころ。食卓に並ぶ卵は、現代では毎日買うことができますが、自然界の鶏の産卵期は春から夏にかけてだったとか。