菊は縁起の良い華やかな花

 

寒露(かんろ)|次候|50候| 菊花開(きくのはなひらく)
10月13日-17日 頃

華やかなシーンに菊の花は使われる

私は菊の花が大好きです。その華やかな雰囲気のある姿が美しいから。
それを言ったら驚かれましたが、その理由は「縁起の悪い花だから怖い」とのこと。いえいえ、まったくその逆ですよ。確かに仏様にお供えする花ではあるのでそう発想してしまう気持ちもよくわかります。

では、なぜ菊がお供えする花なのか、私なりに思うことは、菊の花は本来とても高貴な花であるからだと思います。ご先祖様にお供えするので、とても良いものを飾りたいという気持ちの現れが菊の花。もし菊が縁起が悪い花であったのなら、ご先祖様へはとても失礼になりますから、お供えしないはず。菊の花言葉を調べると「高貴 高尚 高潔」とあります。

仏花という固定観念だけで菊をすべて遠ざけてしまうのはとてももったいないとも思います。仏花として使われない菊もたくさんありますし、洋物の菊もあります。実際、晴れやかなお着物の柄にも、縁起の良い柄物にも、結婚式にも、たくさんの種類がある菊の花は様々なおめでたい場面でも使われています。もっと菊を楽しまなければもったいないと思う気持ちは、そんな理由から。

 

菊の花が主役になってお祝いする節句

重陽の節句」をご存知でしょうか? (詳しくはこちら)古くは中国で長寿や健康を願って始められたお祝い事。それが平安期に日本へも伝わり、宮中の儀礼となりました。旧暦の9月9日(新暦の10月9日頃)にお祝いする重陽の節句では、菊の花が主役です。邪気を払い長寿を願って菊の花を飾り、菊花を浮かべたお酒を酌み交わしたりと、この季節にちょうど咲く菊の花をふんだんに使ってのお祝い事です。菊は不老長寿の象徴とされています。

 

菊花のハーブティー

そんな縁起の良い花なら、現代の私たちももっと身近に菊の花を取り入れたいものです。古来のお祝い事に習って菊花(菊の花)をお酒に浸して飲むのも美味しそうですが(!)、誰でも気軽に楽しめるために、菊花茶を試してみるのがおすすめ。台湾をはじめ韓国、中国では実は入手しやすいお茶だとか。

やさいい香りで鎮静作用もあり、気持ちをとても落ち着かせてくれます。また、目の疲れには菊花茶が良いとされていることもあり、スマホやPCで酷使している現代人の目にも優しいお茶。

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キク科のハーブティーはこんなにたくさん!

また、西洋のハーブティーでもキク科の植物はとても多く存在します。


アーティチョーク/エキナセア/カレンデュラ(キンセンカ/食用マリーゴールド)/ジャーマンカモミール/ダンディライオン(タンポポコーヒー)/etc.


個人的にはとくにジャーマンカモミールは重宝しています。数年前に精神的に強いストレスがあった頃、胃腸の調子が悪くなり、胃がキリキリと毎日ひどく痛みました。そこでその頃毎日やったのは、朝の起床後すぐにカモミールミルクティーを沸かすこと。小さな鍋に水1:牛乳1の割合で入れ、そこにジャーマンカモミールを3つまみ分入れてから弱火にかけます。沸騰してもそのまま3分ほど煮立たせることで、カモミールの成分をギュッと煮出します。火から下ろしたら茶漉しを通してマグカップへ注ぎ、シナモンパウダーを振りかけていただきます。朝一で空っぽの胃袋にこのカモミールミルクティーを流し込むのが決め手(と私は感じていました!)。毎日続けると1週間ほどで症状がとても軽くなり、その後どんどん治っていきました。
私の個人の料理法ですが、参考にしていただき、ご自身にあった淹れ方で飲んでみてくださいね。

 

 

日本のハーブもまだまだあります

日本に古くから自生する植物の中にもキク科のハーブはたくさんあります。


菊花/蕗(フキ)/キンセンカ/紅花/ヨモギ/


ヨモギはとくに、「よもぎ蒸し」などもデトックスとして女性の間では話題になっていたりします。身近にあり、人間にとって有用な植物として存在するハーブ。できるだけ自分の近くで育ったものを口にする方がより効果的であるとも言われていますので、日本のハーブや近隣のアジアで育ったものを口にすると、体も心もより喜びそうです。

 

このとおり、身体の不調を整えてくれるハーブでもある菊。邪気を払うものといわれ、不老長寿の象徴とされていることもとてもうなずけますし、それでこその縁起の良い花である所以かと思います。