漢方に再チャレンジ 〜瘀血(おけつ)を除く〜

  • 私自身の現在の症状にもとづいて記しています。すべての方に当てはまるわけではありません。個人的な覚え書きとしてここに書いています。

症状;

月経痛、月経困難症(どちらも手術前よりは軽減されているものの、下腹部のみに強い痛みは残っている)、月経前後の偏頭痛

 

以下、抜粋部分は、「漢方薬膳学 横浜薬科大学編」より参照

漢方の考え方;

漢方では、婦人科系の疾患を主に「瘀血(おけつ)」によると考えている。瘀血とは体内に蓄積された非生理的血液で、これが蓄積すると、血液全体の活性が失われ、細胞の新陳代謝も悪くなり、うっ血性炎症性病変が悪化しやすくなる。

瘀血は、冷えやのぼせ、頭痛、肩こり、めまいなどの原因となるほか、月経不順や更年期障害、子宮筋腫や婦人科系統の腫瘍、不妊症などの原因となる。また、瘀血がたまるとニキビ、アザ、フキデモノなどが出やすくなり、アレルギーのある場合には症状が悪化する。

月経不順の場合には「血虚」によるものと考えられるらしいのだが、私の場合は月経不順はとくにないので、これには当てはまらないと考える。

 

瘀血;

月経時に、濃い血の塊(瘀血塊)を排出する。頭部がのぼせ手足末端が冷える、冷えのぼせという特徴的な症状が現れる。また、ニキビ、アザ、フキデモノができやすい、肩こりや頭痛をおこしやすいなどの症状がある。

治法;

桃仁(とうにん)・牡丹皮(ぼたんぴ)など駆瘀血作用のある薬物を用いるとともに、桂皮・茯苓など降気作用のある薬物を用いてのぼせを下げるようにする。処方としては桂枝茯苓丸がある。

瘀血が進んだ場合に、血の栄養機能自体が阻害されて血虚の症状をおこすこともある。その場合には以下のように対処するといい。

皮膚の色艶が悪く、ガサガザになる皮膚枯燥(こそう)という状態が特徴的にみられる。貧血の場合にはみられない熱感やかゆみなどもある。

今はこの状態ではないが、35歳くらいから手術前まではこの状態が続いていた。
余談:このような状態で漢方薬剤師に診てもらったが、桂枝茯苓丸を処方されることはなかった。若手の薬剤師だったためにいろいろな見落としがあったのかもしれないが、いま考えてもとても残念な対応をされたこともあり、流行で医者や薬剤師を選んではいけないと痛感した経験。

治法;

当帰などの補血薬と黄連・黄芩などの清熱薬を配合して用いる。処方としては、温清飲(うんせいいん)などが用いられる。

 

これら瘀血や血虚の体質は、漢方や薬膳によってよく改善されるものであり、それにより月経不順ばかりでなく、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫など各種婦人科系疾患を改善することが可能である。

↑ここ重要

 

漢方と一緒に瘀血を助長する食物を避けることで、さらに駆瘀血作用を高められる。瘀血を除く作用のあるものを積極的にとるようにする。

 

瘀血を助長する食べもの

  • 甘味:砂糖類 チョコレート ケーキ ココア まんじゅう アイスクリームなど *蜂蜜や黒砂糖などもこれに含まれる
  • 辛味:トウガラシ キムチ 明太子 カレー カラシ ワサビ など
  • 餅米:赤飯 おこわ かき餅 餅系の五穀米など
  • 甲殻類:エビ カニ ホタテなど
  • 魚卵類:イクラ カズノコ タラコなど
  • 山菜類:タケノコ タラの芽など
  • 乳脂肪類:チーズ 生クリーム バターなど
  • その他:ナッツ類 アルコール類 肉類の過食など

月経痛・月経不順の薬膳に用いる食材

サフラン/ベニバナ/ヨモギ/黒キクラゲ/黒豆/ニラ/スッポン/羊肉



 

卵巣嚢腫の手術と各所の内膜症除去の手術を受けた後、生理痛は大幅に軽くなった。しかし改善しないのが偏頭痛。月経周期に合わせて偏頭痛が起こるので、月経に由来したなんらかのホルモンバランスの影響だと強く感じてはいたものの、それに見合った治し方がわからずにずっと探っていた。

それとは別に、耳鳴り、鼻づまり、めまいなども気になっていたために、まずは4月中旬ころに夫に処方された「半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)」を試しに飲んでみた。(夫はめまいがひどく薬局で相談したところ、耳の奥の器官にたまる水毒を疑われたため)すると、夫にはあまり効果がなかったようだが、私にはたちまち効いて、飲みはじめて数日で耳の奥、鼻の奥からそれぞれ何かが流れ出して行く感覚があった。2週間で耳鳴り、鼻づまり、めまいの3つの症状がすべて消え、頭部や顔が軽くなった。

これで偏頭痛もなくなるかもしれない、と期待したものの、月経周期でまだひどい偏頭痛は起こる。偏頭痛はひどく痛いし寝込むことで時間を無駄にしているきがして、どうしてもどうしても治したい! と強く思って入るものの手立てが見つからなかった。そんなある日、本当にふと思い立って別の調べ物をしていたときに、「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」の効能を目にした。(こういう出会いは本当に突然、ふとしたときに訪れる!)

生理4〜5日前から飲みはじめ、生理2日前には軽めの頭痛はあった。生理が始まってからも飲み続け、いつもなら生理3日目に起こる偏頭痛がまったくなかった! 痛みの兆しすらなかった。

いままで、漢方薬局では偏頭痛の相談もしてきたが、一度も効果のあるものを処方されたことがない。逆にそのことが不思議なくらい、今回の桂枝茯苓丸の効き目はすごい。なぜいままでこれを処方してもらえなかったのだろう?? 自分なりに分析してみた。

私は一見するとやせ形だ。とくに腕が細いのでパッと見ではよけいに細く見えるのだろう。そこで漢方での見方では「虚弱」と位置づけされてしまうのかもしれない。虚弱の場合には桂枝茯苓丸を処方するのは注意が必要なのだとか。それが原因かもしれない…?

または、漢方薬の効能が効きにくいくらいに内膜症、卵巣嚢腫がひどく、血の巡りが悪いせいで漢方が効かなかった、とか? 事実、手術後には体の巡りの良さを痛感しているけれど。

兎にも角にも、桂枝茯苓丸は月経周期でおこる偏頭痛の緩和にとても効果があった。