梅雨の時期にはスギナ茶を

夏至(げし)|末候|30候| 半夏生ず(はんげ、しょうず)

7月1日-6日 頃


畑では嫌われ者のスギナ

畑で野菜を育てている人ならたいていはスギナを嫌います。スギナの繁殖力の強さに辟易するからです。刈っても刈っても毎年出てくるスギナは、早春の頃には土筆(ツクシ)として芽を出します。梅雨入り前頃には青々とした葉となって再び繁茂するのですが、その頃の呼び名はスギナに変わります。スギナは土の中の根で広がっていくので、根こそぎ耕さない限りはどんどんはびこっていくのです。

こうして嫌われてばかりいるのかと思いきや、古くからその薬効が知られていて、おひたしにしたり、お茶として飲まれてきたのも事実です。

 

薬草として昔から活用されているような草(植物)は、こうした繁殖力の強さがあるからこそ、薬草としても効力を発揮すると言われているそうです。勢いのいい草ほど薬効もあると思ってもいいようです。そう考えると、肥料をたくさんやらなければ育たない野菜には、薬草ほどの力強さ=滋養がない、とも考えられるかもしれません。人の手間をかけてたっぷり保護しながら作られた野菜と、人の労力(=草刈りに費やす労力)を物ともせずに、刈られてもまた伸びてくる草であるスギナでは、スギナの方がよっぽどの生命力を帯びているように感じられます。

 

スギナの主要成分 -むくみ対策にも-

スギナには、植物の中でも珍しくケイ素やシリカ(二酸化ケイ素)が豊富に含まれています。このケイ素とは、人の体内では結合組織の強化に関与しています。結合組織とは、骨や軟骨、コラーゲン、エラスチンなどのことで、肌や爪、髪の毛、骨の強化などにはなくてはならないもの。組織と組織をつなげるのはコラーゲンであり、ケイ素はコラーゲンを束ねて結束を強くする働きがあります。

また、利尿作用もあることから、腎臓をきれいにしてくれたり、むくみ、膀胱炎、局所の止血などにも使われています。

 

摂取するにはお茶として

私は毎年この時期には、実家の畑の草刈りを買って出ます。スギナ欲しさに、です。畑には珍しい私の姿があるものなので、通りすがりの父の知り合いの方々が声をかけていきます。みなさん決まって言うのには、「スギナはしつこくて大変だ」というご意見ばかり。そんな言葉にヘコタレズに、私は笑顔でやり過ごしています。

 

刈り取ってきたスギナはきれいに洗い、数日間陰干しします。梅雨入り前には終わらせたい作業。

 

煎じ方

片手でひとつまみすると取れる量が、だいたい3〜5mg。これを1リットル程度入るやかんに水と一緒に入れて火にかけます。弱火で20〜30分ほど煮出す。火から下ろしたら漉して瓶に移して冷蔵庫で保存。とは言ってもその日のうちに飲みきってしまいます。

 

コラーゲンだけを取るよりも一緒に摂ると効果的

上記にもあるように、スギナの成分であるケイ素はコラーゲンと一緒に働くものです。コラーゲンを一所懸命にとるだけでは、コラーゲンの働きもあまり意味がないように感じてしまいます。コラーゲンを含む食材などとスギナ茶を一緒に飲むことで、さらなる効果を期待できそう。と私は思っております。

また、梅雨の時期には湿った空気に覆われているために、体のむくみも気になる頃。その時期にちゃんとそばで植物が手助けするかのように生えているのだな、と実感させてくれるスギナ。スギナの利尿作用を味方につけて、梅雨で湿った体をすっきりとさせて過ごせたらいいですね。