子宮内膜症の治療3ステップ

これまで「漢方」と聞くと漢方薬を処方してもらうこと、と捉えていました。最近になって知りましたが、これはちょっと間違った捉え方のようです。「漢方」とは、漢方薬を用いた治療法のみを指すのではなく、針・灸・按摩・導引(気功)・薬膳などの全般を含むのだとか。

現代のように医療(西洋医学的な分野)がどれだけ発展しても、それと併用して漢方などを取り入れることで、統合医療として発揮される効果は、とても期待できるものでもあります。

私もこれまでに、不定愁訴をいくつも抱えた状態が長く続き、挙げ句の果てには婦人科系の手術を経験して、いまでは体調もかなり改善しています。このような経験そしてきたうえで、どれか一つだけが絶大な効果を発揮したという感覚はありませんでした。いまでは順を追って治って行く過程をさかのぼることができますが、その道程にはさまざまな試行錯誤がありました。

でも不思議なのは、治る!治せる! と閃きのような感覚にも近い軌道に乗れた時期は、必要なものがどんどんと流れ込んできたことです。

私の体調改善の道程をご紹介していきます。

 

生理痛がなによりの人生の障壁

生理痛について』でも書きましたが、重い生理痛を持っている女性にとっては生理痛がなによりもQOL(Quality of Life 生活の質)を著しく下げる原因になっています。かといって私のように、婦人科に診てもらっても「様子見」と何度も診断された結果、症状は既に様子見状態を越えてしまっていて、手術に踏み切ることになってしまいますから、生理痛によってなんらかの病状を見極めるのは難しい面もあるのが現状です。

 

step1. 正しい姿勢を保つためのヨガに出会う

手術に踏み切る前段階の「様子見」の状態の時期には、婦人科では痛み止め以外には何も手立てがないということだったので、体質改善のためにいろいろと試行錯誤しました。漢方も試しましたがあの頃はこれと言った効果が実感できず。指圧も按摩もお灸も、同じような結果。どうしたものかともがいてもがいていましたが、もうあきらめの境地にいた頃はほとんど何も手立てをせずに漫然と過ごしていたこともあります。そんな時期を過ぎたころ、「もう一度、何か効き目のあるものはないかな。どうしても、どうしても治したい!」と思い立ったとき、夫経由から出会ったのがヨガです。ヨガスタジオやジムなどで一般的に人気のあるヨガではなく、整体師さんが開発した特別なヨガです。

詳しくはこちらに書いていますが、このことが大きな転機となりました。生理痛や月経周期で起こる頭痛は相変わらずあるものの、不定愁訴がどんどんとなくなってく自分の体の状態を知ることで、「人の体は治るのだ」という感覚を実感を持って知ることができたことが一番の動機になりました。

体質改善では既に追いつかない病状が進んでいるのかもしれない。でもここまで不定愁訴を改善できてきたのだから、この体力があればきっと病院の治療も乗り越えられそうだ。と、そんな勇気が自然と湧いてきました。

【ステップ1まとめ】

  1. 正しい姿勢を教わりその姿勢を作れるヨガのポーズを毎日行う
  2. 正しい姿勢を作れるようになると日頃からその姿勢を意識しながら生活できる
  3. 姿勢が整うことで脊髄の中の流れが改善して、自律神経が整い精神、ホルモンバランスなどが整う
  4. 体が軽くなり生きていることの喜びが感じられ、気力が湧いてくる

 

step2. 病院へ

いくらクリニックの産婦人科を受診してもらちがあかないことは、その前の10年近くの経験から分かっていたことだったので、あるとき受診した際に、念のために大きな病院への紹介状をもらっておきました。その紹介状を書いてもらったときに言われた一言は「これ以上の検査は大きな病院でお腹を開けないと分かりませんから!」というもので、困っている患者に対してこのような強い言葉を放つ医師の態度に、けっこう驚かされ、大きな病院への足が一時遠のいてしまったのは事実です。

しかし、ヨガで気力を取り戻したので、今度こそはちゃんと精密検査を受けたいと思って、気持ちもしっかりしていたのでやっと大きな病院へ向うことができました。

あまりにひどい生理痛に長年さいなまれていた。紹介状が発行されてから1年以上病院に行くことができなかったが勇気を出してやっと病院に出向いた。内診の状態も芳しくない。そして、症状を訴えている私の表情や言動からも何かを感じ取ってくださったのかもしれませんが、通常なら2ヶ月待ちの手術の予定を特別に繰り上げてくださって、3週間後の手術に向けて素早く段取りをとってくださいました。

そこからはあっという間の出来事のように、難なく手術を終え、術後の体調はけっこう辛いこともあったのですが、これで良くなるという確信もあったので順調に回復しました。

【ステップ2まとめ】

  1. 人為的に子宮や卵巣に溜まってしまった瘀血を取り除いてもらう
  2. 器質的な滞りを取り除いてもらったことで、血流が良くなった
  3. ダグラス窩の腸との癒着を剥がしてもらったことで毎日お通じが良くなった
  4. 感覚的にも実際の器質的にも体の巡りが今までで一番良いと感じる

 

step3. 残る頭痛を治すために漢方薬の処方

生理痛は術前よりも格段に軽くなったものの、月経の周期に合わせて起こる偏頭痛にはまだまだ悩まされていました。これにはどう考えても、女性ホルモンの影響としか思えず、お医者さんにも相談しましたが頭痛に関しては専門外との答え。

この頭痛さえ治ってしまえば、体調は本当に万全なんだけど…。と悩むこと数ヶ月。やっとたどり着いた答えが、私の体質は漢方で言う「瘀血(おけつ)」に当るということ。瘀血の証にピタリと当てはまります。さっそく漢方薬の「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」というもの。

【ステップ3まとめ】

  1. 術後で体の巡りが良くなっているこの時期には漢方薬の効き目も良いと感じる
  2. 自律神経やホルモンバランスに対して最後の一押しとなったと感じる
  3. こんなに体が軽く調子が良いのは人生初??

 

今現在

桂枝茯苓丸を服用して10日ほど経ちますが、最後の砦だった偏頭痛が起こらずに過ごせたのは、もう何年ぶりでしょうか? こんなに快適な生理期間を過ごせているのは人生初かも?? とも思えるほどの快調ぶりです。

こうして約1年間かけて、自分にとっては本当に人生の転機となったような大きな節目となった体調回復プロジェクト(笑)。人間の体には健康を保つための恒常性(ホメオスターシス)が備わっているといいますが、まさにその力を感じることもできました。不調はいつか必ず治る。そう信じて、一時はもがくような時期もありましたが、希望を持って進んで来ることができました。

これまでに経験した感覚を忘れずに、この先も何かの不調に出くわしたときには、恒常性を信じて回復できる力を見つけ出したいです。