余分な水分は摂らないほうがいい

1つの方法には2通りの考え方がある

自然療法や漢方などの東洋医学系のところに何箇所かお世話になったことがありますが、何箇所にも行ってみると気が付くことがあります。それは、ある方法には二通りの考え方があるということ。水分補給についてもそうです。「できるだけ水分をたくさん摂って体内の老廃物を流す」という考え方と、「喉が渇いてきて飲みたいと思ったときに飲むくらいでちょうど良い」という考え方。

私の通った4箇所の施術所や読んだ本で書かれていたことを見てみても、だいたい半分で意見が分かれます。アドバイスして頂く都度、それぞれのご意見に従って試してみたので、それぞれによって体感してきたからこそはっきりと分かるようになりました。水分補給については、個人的には後者の考え方のほうが断然私の体には合っていました。

 

大量の水分摂取は体が受け付けません

いつの頃からか水分補給の大切さが叫ばれるようになりました。熱中症対策だの、ダイエットだの、デトックスだのといったことが関連づけされたことで、1日2リットルの水(ミネラルウォーターなど)を飲むことが推奨されてきました。はたまた妊活について書かれた本にも、体内の老廃物が妊娠プロセスの邪魔をするので、1日2リットルの水で流し出す、といった内容も読んだことがあり、私も出来る範囲で試したことがあります。しかし、1日2リットルの水というのは、なかなか体が受け付けませんでした。3日間ほどで私はやめておきました。

 

1日2リットルの水を飲んだ頃の体調変化はネガティブなものばかり

  • むくみがひどくなる
  • 体全体が水でちゃぷんちゃぷんな感じ(=むくみの元)
  • めまい
  • ホルモンの変化で起こる偏頭痛が悪化して嘔吐が止まらない
  • 冷える
  • 耳鳴り
  • 蓄膿症

これらすべてが「浮腫(むくみ)」の悪化によって引き起こされた症状だと感じました。

 

漢方の薬剤師さんに教わった水分の取り方

ある時立ち寄った薬局で、薬剤師さんとしばらく会話をして体のことについて相談していました。すると、それまで「水分はたくさん摂らないと…でも飲めないんだよな…」と心に引っかかっていた私を救ってくれた一言を仰いました。「喉が渇いたな、と感じたときに暖かいお茶とか白湯を飲めばいいですよ。1日何リットルも飲む、なんて言う人もいるけど、あれでは逆に体内に余分な水分が残っちゃって体調にいろんな不調が出ちゃうの。自分の心地よいちょうどいい程度の量で十分」と教えて下さいました。

ちょっと目から鱗です。あんなにたくさんの人(主にメディア)が水、水!と騒いでいるのに。

さっそく試してみたところ、体調はどんどん改善。夏でもできるだけ体温に近い温度のものを飲むようにしました。

 

飲みたいと感じていない時は、飲む必要がない時

1日2リットルの水を無理して飲んでいた頃の私の体調の変化で、体中がちゃぷんちゃぷんしていた感覚は、薬剤師さん曰く「代謝の悪い」状態になってしまったのだとか。「水を飲むだけで太っちゃう」と嘆く方もいるけれど、そういった方はまさにコレなのだそうです。体内の必要のない水分をうまく排泄できていないので、どんどん体内のいろんなところに余分な水分を溜め込んでします。こうして溜め込んでしまった水分は、体調不良の原因に繋がっていくそうです。デトックスは正しい考え方のようで、水分もきちんと排出(デトックス)してあげないとならない。

水を多めに飲めばトイレが近くなって排泄の頻度が上がるんだから問題ない。と思うかもしれませんが、それはなかなか考えられないそう。もちろん、スポーツをしたり、サウナに入ったり、作業をしていたり、といった汗を大量にかく環境におかれた場合には、汗としてどんどん消費するので、その分の水分は必要になります。だからこそ、そういった場合には先に水分を摂っておくことも大切です。

デスクワークなどの汗を大量にかかない環境では、喉が渇いたら飲む、しかも体温に近い温度のものを飲むのがさらに良いそうです。

 

水毒について

水毒(すいどく)、水邪(すいじゃ)とは、中国医学・漢方医学などの中国医学系伝統医学において、体液の偏在が起こった状態、つまり体内の水分の代謝障害(水の滞り、水滞、水気、宿水)が起こった状態を指す用語である[1][要ページ番号]。水滞によって病的な浸出液や異常分泌などを起こし、発汗、排尿などにも異変が起こるとされる[1][要ページ番号]。今日では一般的に水毒と言われるが、水邪とも言われていた[1][要ページ番号]。

情報源: 水毒 – Wikipedia

漢方ではこのようにはっきりと、余分な水分が体内で悪さをするということが言われています。

 

水毒の証がみられて処方された漢方薬

薬剤師さんから色々とアドバイスいただきましたが、そのときに処方してくださったのは「半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)」でした。


半夏白朮天麻湯


これを飲み始めてから4日目あたりから、まず耳の奥の詰まり感がなくなり、続けて鼻の奥の滞りが「スッと抜けた」という感覚が一度あって、鼻の通りが驚くほどに良くなりました。これによって目眩と蓄膿症が改善。そのままトータルで2週間ほど続けて服用しましたが、体全体が軽くなって頭の重たさも抜けたので、これで一旦服用はやめることができました。

 

漢方は証に合っていれば効き目が早い

漢方は効き目が遅い、と言われて久しいのですが、漢方は処方が適切であればすんなりと効き目を発揮してくれると感じています。私は以前には別の症状で別の漢方薬局に相談したこともありますが、なかなか処方が合っていなくて苦労したころもあります。ですので、今回の2週間での改善は本当に助けられました。これで長年の不定愁訴の改善ができたことと、不定愁訴は体質改善でどんどん治せることを経験によって実感を得られたので、本当に嬉しく思っています。

 

もし、通っている漢方薬局から処方されるもので、あまり体質改善を感じることができないという場合には、相談先の薬局を変えてみることも1つの近道かもしれません。ちなみに、水分はできるだけたくさん摂って! と仰る漢方の薬剤師さんにも会ったことがありますが…その方の処方で効いた漢方薬はありませんでした…。自分自身の体のほうが正直に合うか合わないかを教えてくれます。自分の体の反応に耳を傾けることが一番大切。